天からの声

寄稿者(鹿児島教会員I・K)


 父は五十才でガンのため亡くなった。体調不良を感じ、県立鹿大で診察を受けたら、全身にガンが転移しており、手遅れとのことだった。それでも、アメリカからの特効薬があり一年近くは病状が安定していた。一年が過ぎた頃、急に悪化して一ケ月後に亡くなった。


 当時、畠田牧師が眼の治療に通っておられたので、父のことを話したら、すぐに立寄って下さった。農業での成功を楽しみにしていた父は死期の近い事を悟っていたせいか、先生の話を幼児のように聞き入れて、二回聞いただけで信仰告白によるバプテスマを受けた。聖書や教会のこと全く知らない父が、この世での希望が絶たれた今は、天国への希望に心を向けられたのは、グットタイミングだったと思う。

 教会員の人たちから、おめでとう・おめでとうと云われ、ただアーメン・アーメンと答えている父の姿に奇跡を感じた。


 何日かして、夜十時頃、廊下で休んでいたら、アーメン・アーメンと継続している声を聞いた。何事かとかけつけたら、やっぱり父だった。そしてその声はやがて小さくなり、父はやがて息を引き取った。信じられない光景だった。


 おだやかに静かに息を引取った父の顔は平安であった。告別式は教会でして頂いた。その時、有馬の小母さんが「Iさんよかったね、おめでとう」とわたしの手を握ってくれた。嬉しかった。晴々とした気持ちにぴったりとした言葉だった。さすが信仰の勇者は違うなと感じた。本当にギリギリのセーフだったと思う。


 すべてを御存知で全てを御支配されている神さまに心から感謝申し上げます。そして神さまの栄光が永遠に全地に満ち溢れますよう心からお祈り申し上げます。

 ハレルヤ、アーメン。